復縁を望むにあたって相応の覚悟が必要になってしまうケース

何か初めての経験をすればそれが基準値となります。

ある意味その時点での最高点と言っても過言ではありません。

分かりやすく例えるのであればM-1の審査員が一組目の点数を付けるのが難しいとよく言うのは聞いた事があると思います。

ここで考えて頂きたい事が初めての事であれば最高である可能性があって、何回も繰り返して経験する事で何が普通で何が良くて何が悪いか、という判別がついていくという事です。

恋愛経験のない方で初めて付き合った人の事を人生で一番好きになった人と表現する人がいますが、そういった人が何回も恋愛経験を重ねた後に最初に付き合った人が人生で最高の人だった、という事はほぼありません。

これは良いとか悪いとかの問題ではないのですが、重要な点は、初めて付き合った人の事を人生で一番好きになった人という表現その時点ではその人にとっての真剣であり、本気であるという事です。

経験を重ねればわかる事でも経験がなければわからない訳でその時点でのその人の表現は決して間違っている訳ではないとなります。

ただもし恋愛経験を重ねている人であれば初めて付き合った人の事を人生で一番好きになった人と表現している事を何を言っているんだか？と思ってしまう事でしょう。

実際の話をするのであれば初めて付き合った人の事を人生で一番好きになった人と表現する事に対して恋愛経験を重ねた人の、何を言っているのだろう？、という評価が正しいと思いますが、実際に言っている人からすれば自分は真剣に言っている、本気で言っている、としか思わないのでその評価を正しく思わずに自分の真剣や本気が認められないと感じる事でしょう。

何故こういった事を書かせて頂くのかと言いますと経験値によっての感覚の乖離というのはどうしても生まれてしまう事であって、その乖離を理解しなければ復縁に繋がらないという方がいらっしゃるからです。

今回は例を挙げながらいくつか書かせて頂きます。

その人の言う好きと世間一般で言われる好きが一致しない場合がある

例えばマッチングアプリで出会ってお付き合いして数回会って2～3カ月で別れる事になりました、けれどお互い両想いで結婚を前提に付き合っていました、ただ相手の家に行った事はないので住所などはよく知りません、という話があったとします。

一般的にはそういった状態を結婚前提とは評価しないでしょう。

一番わかりやすいのが、友人や家族に聞いてみる事です。

けれど当人からすれば実際に相手と結婚したいね、という話が出ていたという事実があるでしょうし、人によっては短い期間だったけれど毎日連絡を取っていて仲が良かった、と認識している事でしょう。

ただ現実として言わせて頂くのであれば、マッチングアプリで出会って意気投合して好きになれると思って付き合ってみたが、ずっと付き合っていたいと思えるほど好きになる事とは出来ずに別れてしまった、という話になります。

そう考えた場合、復縁する為には相手に付き合い続けたいと思ってもらえるほど好きになってもらう、お互いをよく理解し合えるような関係性を築く、という事を考えなければなりません。

もしここで復縁を考える上で元の関係に戻りたい、相手の気持ちを取り戻したい、となってしまうと特にきちんと付き合っていない関係に戻りたいとなってしまいます。

確かに当人にとっては真剣な恋愛だったのかもしれません。

結婚を考えていたのかもしれません。

けれどあまり会っていない、短期間しか付き合っていない、相手の事をよく知らない、というのであればそれは少し考え直す必要があるのではないでしょうか？

その真剣・本気って評価していいのですか？

相手と真剣に付き合っていました、相手の事が本気で好きです、と言われればそれは事実です。

この事実は否定しません。ただ恋愛経験が少なく比較が出来ていない場合や現実から目を逸らして相手との会話だけを真実だと考えてしまえばその相手と真剣に付き合っていました、相手の事が本気で好きです、という話は自称に過ぎないとなってしまいます。

そう言われる方にとってはそれが事実なのでその認識を否定するつもりはありませんが、もし復縁したいとなると話が変わってきます。

何故なら当人が認識している真剣・本気と現実における真剣・本気に乖離が生じているからです。

この乖離を認識して修正・改善が出来るかどうかが復縁の可能性を発生させられるかどうかに大きく影響してきます。

確かに短期間でのお付き合いであれば簡単に復縁出来るケースもあります。

けれど前と同じ深い関係性にならない短期間で終わってしまう復縁になってしまうのです。

そういった意味のない関係性を求めて復縁したいという方はいらっしゃらないはずです。

以前とは違うきちんとした関係性でのお付き合いを求める事を復縁を求めるとされているはずです。

こういったケースの復縁の難易度は？

短期間で数回会ってお互い深く知る事なく別れた、という場合の復縁の難易度の判断は難しいです。

何故かと言いますとあまり深く知っていないからこそ二人を再開させる、二人を繋げる、という技術的な復縁で言うのであれば難しくはないとなるのですが、あまり深く知れなかったからこそお互いのコミュニケーション能力の問題や性格的に合わない可能性等の人間的な復縁が難しいとなる場合があるからです。

ですから短期間で数回会ってお互い深く知る事なく別れた、という場合の復縁において大事になってくるのは復縁したい人が自分自身に対して正確な判断を下す事が出来るかどうか？という部分になってきます。

もし相手の事をよく知らないのに結婚前提だったから元に戻るだけ、相手との気持ちの繋がりが出来ていなかったのに両想いだったから元の気持ちに戻るだけ、と考えてしまうと復縁の難易度は格段に上がってしまいます。

厳しい事を言う事になってしまいますが、短期間で数回会ってお互い深く知る事なく別れた、という場合の復縁は自身の精神的な成長と共に相手に好きになってもらえる人に変わる事、相手と深く関われるコミュニケーション能力を持つ人に変わる事、が必要であると強い覚悟をもって挑まなければ復縁することは出来ない、となってしまいます。